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ノーマルシフトフィール考

顧客ブロガーITOです。 先週ほんのちょっとした マイナートラブルを発見したので C.C.Oで代車をお借りしました。

(※C.C.Oはお客様車両のナンバーを公開しませんがITOの個体なので、ま…いいかと) 年式不明、おそらく20年近く前の ダイハツミラの商用車。 廃車を待つばかりと思しき外観で、 手入れされていなかったことが 明らかにわかります。 郊外にあるガソリンスタンド脇の 中古車販売コーナーで 5万円なんて表示されてるヤツより もう少しボロい感じです。 豊かな気分にはなれませんが、 路上での存在感を消すには 絶好の地味さでしょう。 乗り込んでビックリ。 なんとMTじゃありませんか。 軽くクニャクニャで深いクラッチ、 ストロークがバスのように長く カッチリ感が皆無のシフトレバー、 軽CARなのを主張するように 安っぽく唸るエンジン。 どこかからギコギコと鳴る異音。

こりゃひどいな。

…と思ったのも束の間。

走り出したら気分が変わりました。 初動こそトルクがなく ミニとは違う感覚だけど、 踏み込めばスーッと加速します。 あれ?なんか気持ちいい?

加速ナイスなんじゃないっすか? え?5速あるの?! ミニに慣れすぎたワタシは、 サードへの変速時に 意識して右斜上に持っていくので つい5速に入れちゃうのですが、 この走りには感動です。 キビキビと軽快!おもしろーーーー!

このミッションとエンジン、 ミニに載せ替えたい! C.C.Oに戻って太田社長に 当然その感動を報告しますよね。 あ、じゃあ買ってよ! ITOさんのミニと交換してあげても 全然大丈夫ですよ! ‥‥と。 とても優しく顧客思いな ご提案をいただき、 あらためてC.C.Oの親切さに 感銘したのです。 そして、 人間の慣れって恐ろしいですね。 あっという間に ダイハツのシフトフィールに 慣らされたワタシは ミニに戻って運転してみると、 早くも違和感があります。 そりゃそうだよな。 キミの基本設計は1950年代に イシゴニス君が考えたヤツだもんな。 還暦超えなんだもんな。 鈍い出足と、 跳ねる乗り心地と、 野太い排気音に愛着を戻し、 ミニと家路につくのでありました。

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